ビジネス便利屋のここだけの話 -5ページ目

商品を売るためにもっとも大切なこと2

皆様、月末はいかがでしたか?


さて、今日から6月。テレビを見ていたら、ノーネクタイでワイシャツの第一ボタンをはずしてもかっこよく見える「クールビズ」が、これから夏場のトレンドになりそうだとか。  


これって、夏場、外回りの営業マンには大歓迎でしょうが、果たして根付くのかな。かつて、半袖スーツという省エネルックを流行させようとして、かえって逆行させてしまった苦い経験が、我々の一個上の世代はあるはず。当時の羽田首相の省エネルック、かっこ悪かったもんな~。  


自社内だけで仕事する社員は、まわりを不愉快にさせなければもともと何を着たっていい。訪問する人だって、「郷に入りては郷に従え」のことわざ通り、カジュアルな会社なんだと思って自然に受け入れられる。


 問題は、社員全員、ガチガチのスーツできめている会社に、「クールビズ」で営業マンが訪問できるか、っていうことですな。昔銀行に勤めていたとき、窓口には、ジーパンにサンダル履きでお金を預けにきていた喫茶店のマスターが、お店の改装資金を借りに融資窓口へ来られたことがあったんですよ。そのときはバリバリの背広姿。さすがにジーパンにサンダル履きで、融資の依頼はしにくかったみたいです。そこで、十年ぶりにスーツを着たのだとか。やせてた頃作ったスーツみたいで、すごく苦しそうでした。でも、スーツ姿ばかりの人たちのところへ、カジュアルな格好で頼みごとをしに行くのは、すごく抵抗がある。


 営業で他の会社を訪問するときも同じ。


 何度も書いてますが、営業は第一印象が大切です。新規訪問の場合、お客さんは、たった十秒間のうちにこの営業マンの話を聞こうか、やめようか、おおよその判断をしてしまう。


 その判断基準は、営業マンの顔つき、服装、言葉遣い、雰囲気といった第一印象に大きく左右されるんでしたね。営業訪問の勝負は一瞬にして決まる、と言っていいでしょう。そしてその営業マンが発する商品説明も同じです。


 前回のブログで、自分の売っている商品を十秒間でお客さんに説明できるか、が重要と書きました。


 それを言ったのは、営業活動を理論的に洞察した研究で有名なエルマー・ホイラーという人です。それに関連して、彼は、以下のようなことも言っています。


●商品についてのすぐれたアイデアを、十秒で話せるようにせよ。できるだけ言葉を少なくする工夫をすることが、もっともよいアプローチを生む。

 商品についてのすぐれたアイデアって、何でしょう。このフレーズが書かれていたのは、ダイヤモンド社の「営業幹部の『名言』スピーチ」(ビジネス『名言』勉強会編)という本でした。


 ところで、この本も、私の仕事に役立ちましたね。元トップ営業マンや作家、評論家、経営学者、歴史家、武将などさまざまな人たちの名言が、仕事にからめてつづられています。ただ、具体的な方法はとくに示されていません。販売力を強化する、訪問活動の達人を育てる、顧客対応が自由自在になる、顧客の満足を勝ち取る、などの観点から、名言を発した人たちのオリジナルな成功法則のヒントだけが、名言とそのエピソードを交えて語られているだけ。だからこれを自分の仕事の中で活かそうと思ったら、オリジナルな方法を模索しなければならない。  


でも、これって当然ですよね。世の中には、功なり名を遂げた成功者の書いた「成功法則」がごまんとあります。しかし、それを真似するだけで誰でも成功するかと言えば絶対そんなことはない。手軽にできて、すぐ成功できる「非常識な」方法なんてのもありますが、それを真似して、傲慢に振る舞い、転落していった若い人を何人も見ましたよ。


 一流大学で経営学を勉強した人が、大学へ行っても経営のノウハウを取得できないと言うのと同じ。確かに大学へ行っても、経営の実践論は理解できません。しかし、若い時期、金儲けと関係ない学問をいろいろ勉強し、ビジネスの利害関係のない友人を作り、クラブ活動で好きなことをとことんやる時間が持てる、というのはやっぱりどっかで生きていると思います。


 要領よく金儲けをして、日夜、お金のことばっかり考えて生きている社長さんもいますけど、ほかにも魅力的なことは世の中にたくさんあるはず。そういう生き方を否定する気はもちろんないですが、それを知らないで人生を終わるのも、なんだか侘しい。って、思いませんか?


 以上、「負け犬の遠吠え」でした。ジャン、ジャン。

 …と、話がそれてしまった。


 よーするに、商品についてのすぐれたアイデアを、十秒で話せるようにすることが大事なんですよ。


 そのすぐれたアイデアって、受け取るお客さんによって、一人ひとり全部違うのですが…。


 ちょっと今日はまた話が横道にそれてしまいました。昼休みも終わり。この続きはまた次回書きます。 

商品を売るためにもっとも大切なこと2

皆様、月末はいかがでしたか?


さて、今日から6月。テレビを見ていたら、ノーネクタイでワイシャツの第一ボタンをはずしてもかっこよく見える「クールビズ」が、これから夏場のトレンドになりそうだとか。  


これって、夏場、外回りの営業マンには大歓迎でしょうが、果たして根付くのかな。かつて、半袖スーツという省エネルックを流行させようとして、かえって逆行させてしまった苦い経験が、我々の一個上の世代はあるはず。当時の羽田首相の省エネルック、かっこ悪かったもんな~。  


自社内だけで仕事する社員は、まわりを不愉快にさせなければもともと何を着たっていい。訪問する人だって、「郷に入りては郷に従え」のことわざ通り、カジュアルな会社なんだと思って自然に受け入れられる。


 問題は、社員全員、ガチガチのスーツできめている会社に、「クールビズ」で営業マンが訪問できるか、っていうことですな。昔銀行に勤めていたとき、窓口には、ジーパンにサンダル履きでお金を預けにきていた喫茶店のマスターが、お店の改装資金を借りに融資窓口へ来られたことがあったんですよ。そのときはバリバリの背広姿。さすがにジーパンにサンダル履きで、融資の依頼はしにくかったみたいです。そこで、十年ぶりにスーツを着たのだとか。やせてた頃作ったスーツみたいで、すごく苦しそうでした。でも、スーツ姿ばかりの人たちのところへ、カジュアルな格好で頼みごとをしに行くのは、すごく抵抗がある。


 営業で他の会社を訪問するときも同じ。


 何度も書いてますが、営業は第一印象が大切です。新規訪問の場合、お客さんは、たった十秒間のうちにこの営業マンの話を聞こうか、やめようか、おおよその判断をしてしまう。


 その判断基準は、営業マンの顔つき、服装、言葉遣い、雰囲気といった第一印象に大きく左右されるんでしたね。営業訪問の勝負は一瞬にして決まる、と言っていいでしょう。そしてその営業マンが発する商品説明も同じです。


 前回のブログで、自分の売っている商品を十秒間でお客さんに説明できるか、が重要と書きました。


 それを言ったのは、営業活動を理論的に洞察した研究で有名なエルマー・ホイラーという人です。それに関連して、彼は、以下のようなことも言っています。


●商品についてのすぐれたアイデアを、十秒で話せるようにせよ。できるだけ言葉を少なくする工夫をすることが、もっともよいアプローチを生む。

 商品についてのすぐれたアイデアって、何でしょう。このフレーズが書かれていたのは、ダイヤモンド社の「営業幹部の『名言』スピーチ」(ビジネス『名言』勉強会編)という本でした。


 ところで、この本も、私の仕事に役立ちましたね。元トップ営業マンや作家、評論家、経営学者、歴史家、武将などさまざまな人たちの名言が、仕事にからめてつづられています。ただ、具体的な方法はとくに示されていません。販売力を強化する、訪問活動の達人を育てる、顧客対応が自由自在になる、顧客の満足を勝ち取る、などの観点から、名言を発した人たちのオリジナルな成功法則のヒントだけが、名言とそのエピソードを交えて語られているだけ。だからこれを自分の仕事の中で活かそうと思ったら、オリジナルな方法を模索しなければならない。  


でも、これって当然ですよね。世の中には、功なり名を遂げた成功者の書いた「成功法則」がごまんとあります。しかし、それを真似するだけで誰でも成功するかと言えば絶対そんなことはない。手軽にできて、すぐ成功できる「非常識な」方法なんてのもありますが、それを真似して、傲慢に振る舞い、転落していった若い人を何人も見ましたよ。


 一流大学で経営学を勉強した人が、大学へ行っても経営のノウハウを取得できないと言うのと同じ。確かに大学へ行っても、経営の実践論は理解できません。しかし、若い時期、金儲けと関係ない学問をいろいろ勉強し、ビジネスの利害関係のない友人を作り、クラブ活動で好きなことをとことんやる時間が持てる、というのはやっぱりどっかで生きていると思います。


 要領よく金儲けをして、日夜、お金のことばっかり考えて生きている社長さんもいますけど、ほかにも魅力的なことは世の中にたくさんあるはず。そういう生き方を否定する気はもちろんないですが、それを知らないで人生を終わるのも、なんだか侘しい。って、思いませんか?


 以上、「負け犬の遠吠え」でした。ジャン、ジャン。

 …と、話がそれてしまった。


 よーするに、商品についてのすぐれたアイデアを、十秒で話せるようにすることが大事なんですよ。


 そのすぐれたアイデアって、受け取るお客さんによって、一人ひとり全部違うのですが…。


 ちょっと今日はまた話が横道にそれてしまいました。昼休みも終わり。この続きはまた次回書きます。 

商品を売るためにもっとも大切なこと2

皆様、月末はいかがでしたか?


さて、今日から6月。テレビを見ていたら、ノーネクタイでワイシャツの第一ボタンをはずしてもかっこよく見える「クールビズ」が、これから夏場のトレンドになりそうだとか。  


これって、夏場、外回りの営業マンには大歓迎でしょうが、果たして根付くのかな。かつて、半袖スーツという省エネルックを流行させようとして、かえって逆行させてしまった苦い経験が、我々の一個上の世代はあるはず。当時の羽田首相の省エネルック、かっこ悪かったもんな~。  


自社内だけで仕事する社員は、まわりを不愉快にさせなければもともと何を着たっていい。訪問する人だって、「郷に入りては郷に従え」のことわざ通り、カジュアルな会社なんだと思って自然に受け入れられる。


 問題は、社員全員、ガチガチのスーツできめている会社に、「クールビズ」で営業マンが訪問できるか、っていうことですな。昔銀行に勤めていたとき、窓口には、ジーパンにサンダル履きでお金を預けにきていた喫茶店のマスターが、お店の改装資金を借りに融資窓口へ来られたことがあったんですよ。そのときはバリバリの背広姿。さすがにジーパンにサンダル履きで、融資の依頼はしにくかったみたいです。そこで、十年ぶりにスーツを着たのだとか。やせてた頃作ったスーツみたいで、すごく苦しそうでした。でも、スーツ姿ばかりの人たちのところへ、カジュアルな格好で頼みごとをしに行くのは、すごく抵抗がある。


 営業で他の会社を訪問するときも同じ。


 何度も書いてますが、営業は第一印象が大切です。新規訪問の場合、お客さんは、たった十秒間のうちにこの営業マンの話を聞こうか、やめようか、おおよその判断をしてしまう。


 その判断基準は、営業マンの顔つき、服装、言葉遣い、雰囲気といった第一印象に大きく左右されるんでしたね。営業訪問の勝負は一瞬にして決まる、と言っていいでしょう。そしてその営業マンが発する商品説明も同じです。


 前回のブログで、自分の売っている商品を十秒間でお客さんに説明できるか、が重要と書きました。


 それを言ったのは、営業活動を理論的に洞察した研究で有名なエルマー・ホイラーという人です。それに関連して、彼は、以下のようなことも言っています。


●商品についてのすぐれたアイデアを、十秒で話せるようにせよ。できるだけ言葉を少なくする工夫をすることが、もっともよいアプローチを生む。

 商品についてのすぐれたアイデアって、何でしょう。このフレーズが書かれていたのは、ダイヤモンド社の「営業幹部の『名言』スピーチ」(ビジネス『名言』勉強会編)という本でした。


 ところで、この本も、私の仕事に役立ちましたね。元トップ営業マンや作家、評論家、経営学者、歴史家、武将などさまざまな人たちの名言が、仕事にからめてつづられています。ただ、具体的な方法はとくに示されていません。販売力を強化する、訪問活動の達人を育てる、顧客対応が自由自在になる、顧客の満足を勝ち取る、などの観点から、名言を発した人たちのオリジナルな成功法則のヒントだけが、名言とそのエピソードを交えて語られているだけ。だからこれを自分の仕事の中で活かそうと思ったら、オリジナルな方法を模索しなければならない。  


でも、これって当然ですよね。世の中には、功なり名を遂げた成功者の書いた「成功法則」がごまんとあります。しかし、それを真似するだけで誰でも成功するかと言えば絶対そんなことはない。手軽にできて、すぐ成功できる「非常識な」方法なんてのもありますが、それを真似して、傲慢に振る舞い、転落していった若い人を何人も見ましたよ。


 一流大学で経営学を勉強した人が、大学へ行っても経営のノウハウを取得できないと言うのと同じ。確かに大学へ行っても、経営の実践論は理解できません。しかし、若い時期、金儲けと関係ない学問をいろいろ勉強し、ビジネスの利害関係のない友人を作り、クラブ活動で好きなことをとことんやる時間が持てる、というのはやっぱりどっかで生きていると思います。


 要領よく金儲けをして、日夜、お金のことばっかり考えて生きている社長さんもいますけど、ほかにも魅力的なことは世の中にたくさんあるはず。そういう生き方を否定する気はもちろんないですが、それを知らないで人生を終わるのも、なんだか侘しい。って、思いませんか?


 以上、「負け犬の遠吠え」でした。ジャン、ジャン。

 …と、話がそれてしまった。


 よーするに、商品についてのすぐれたアイデアを、十秒で話せるようにすることが大事なんですよ。


 そのすぐれたアイデアって、受け取るお客さんによって、一人ひとり全部違うのですが…。


 ちょっと今日はまた話が横道にそれてしまいました。昼休みも終わり。この続きはまた次回書きます。 

商品を売るためにもっとも大切なこと

また今日から一週間の始まり。しかも月末の一日前。  


民間企業にお勤めの営業マン、営業ウーマンの方々。今月のノルマの進捗状況はいかがですか? なんて聞かれたら、チョー腹立ちますよね。  


上司から、おい、今月は達成できるのか?と聞かれるは、非常に嫌なものです。


 やりますよ、やる、だから少し黙ってろ! と言いたい。


 だけど、達成できる目処がたっているときならそれでもいい。しかし、人間、売れないときもある。また、常に売れないド壺にはまっている営業マンもいる。


 一般論ですが、売れない営業マンのパターンというのがあるんですよ。 たとえば商品パンフレットの受け売り。セールストークを聞いていても一本調子で何を言いたいのか全然伝わってこない。売りたいという気持ちはわかるのですが、商品に対するこだわりが感じられないケースです。


 IBM創立者のワトソンは、世界最高のセールスマンともいわれた人ですが、こんなことを言っています。


「セールスのコツは、自分の製品が優秀だという信念を持つこと。そしてこの商品がお客さんの役に立つということを心から思っているかである」  

  また、かつて家電のCMで彼が出ればヒット間違いなし、と言われた人がいたそうです。彼はCMの出演を引き受けるとき、その会社の製品を自宅に持ってこさせ、2~3週間愛用し、自分がとことん納得しほれ込んでからCMに出演したそうです。理由は、たった数十秒のCMでも、消費者に対する説得力が違うからだそうな。


 夏が近くなると各ビール会社の宣伝競争が白熱しますよね。やはり本当にそのビールにほれ込んで、おいしそうに飲んでいるタレントというものはわかるものです。出演タレントによってビールの売れ行きに大きな差が出るというのもわかる気がする。


 ところで、各企業のトップ営業マンに共通している点は何でしょうか。


 いろいろあると思いますが、これだけは間違いないと思われるのは、彼らは自分の扱っている商品にとことんほれ込んでいるということですね。自分が本当に良いと思わなければ、相手に自信を持って売り込めません。


 また彼らトップ営業マンに共通しているのは、自社の商品に対する信頼です。この素晴らしい信頼できる商品をお客さんに是非わかってもらいたい。わかってもらうために我々が存在しているのだという使命感ですな。


 彼らは一様に、この商品を売ることが世の中のためになるとまで思っているのです。その思いがエネルギーとなり、営業の原動力となっている。 


 営業マンは、「自分の言葉で自分の売っている商品を説明できるか」と自らに問いかけてみることが必要です。


 それから大事なことは、自分の売っている商品を十秒間でお客さんに説明できるか、ということですね。  その商品について、今のところ興味のないお客さんが、営業マンに耳を貸してくれる時間はせいぜい十秒間。その十秒間に、お客さんに商品の関心を抱いてもらうにはどうするか。一言でお客さんの心をつかむバイイングポイントをしっかり把握する必要があるのですよ。これって、結構、むずかしい。


  これだけを知りたくて、便利屋は、数十冊のビジネス書を片っ端から読んだ。(プロジェクトXの田口トモロヲの口調で読んでいただければ幸いです)


 まだ研究途上ですが、この続きはいずれ。

私の好きなプロレス技、ベスト5 (70、80年代)

今日は日曜日なので、マニアックな話題を一つ。それはプロレスです。  


ここだけの話、好きなんですよ、プロレスが。でも最近は、仕事や本を読んだり、インターネットをしたりして、なかなかゆっくり見る時間がないのが残念!! たまにプロレスの雑誌を読んだりするのですが、最近のプロレスは、いろいろな団体が群雄割拠して、さまざまなスタイルがあるみたいですね。


 私がプロレスをよく見たのは、高校時代でした。今から30年近くも前になります。その当時は、ジャイアント馬場とアントニオ猪木の二大スターの全盛時代。今は日本人同士の抗争という図式が多いみたいですが、その頃は、来日する大物外人レスラー対馬場、猪木といった構図が多かったと思います。  


私は猪木派でしたが、来日する大物外人レスラーに興味がありました。彼らはそれぞれすごい個性的でした。今より全体的に技の数は少なかったと思いますが、それぞれ絶対的な得意技、必殺技を持っていましたね。切れ味が鋭く、大試合ではほとんどその技でピンフォール勝ちを収めるのです。当時の観客も、どの外人レスラーがどういう必殺技を持っているか知っていました。いつその技が出るか、期待しながら待っている。しかし、外人レスラーも、その技を出すタイミングを知っていてなかなか出さない。その時間が手に汗握るのです。しかも、その必殺技は、職人技とも思える美しさを持っていました。  


さて、それでは、恒例のベスト5ネタ。ビジネスの便利屋さんが、青春の熱き血をたぎらせて興奮した、70~80年代の外人レスラーの必殺技、知ってる人は興味あるかもしれないけど、知らない人にはどうでもいい、完全自己チューランキングは、以下のように決定いたしました。  


ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ…(←ドラムの音?)

●第五位…バーン・ガニアのスリーパーホールド  


第五位は、AWAの帝王、バーン・ガニアです。プロレスを知らない人が、この人の写真を見たら、えっ?、このはげのおっさんが、すごいレスラーなの?という感想を持つかもしれませんね。元NWA世界ジュニアベビー級チャンピオンだから、体が小さく、線も細い。少しお腹も出ていてかっこいい体とはいえないと思います。リングに上がるときも、体操服の上だけ、という形が多かったし…。でも強い。そのギャップが、今の私には好き。50歳すぎても確か、世界チャンピオンだったんじゃないですか?そして、スリーパーホールド。柔道の裸締めです。派手な技じゃないんですが、この人が使うといぶし銀。大きな相手をこの技で、次々ギブアップさせました。でも、イマイチわからない。どうしてギブアップするんだろう。チョーク攻撃だと相手レスラーが抗議しますが、実際はどんな感じなんですかね。もしかして頚動脈の血流を阻害して、脳を酸欠状態にもっていく技なのかな。


 ●第四位…ボブ・バックランドのアトミックドロップ

 

金髪のアングロサクソン系美男(当時)。ニューヨークのマジソンスクェアガーデンで、スーパースタービリー・グラハムを破って、WWWF世界ヘビー級チャンピオンになったのが、この技でした。当時、藤波辰巳もマジソンで活躍していて、よく興奮して見ました。バックランドはアマレス出身で、全米学生タイトルを総なめにし続けた正統派レスラー。身長193センチ、体重110キロは、レスラーとしてもっとも魅力的な体格ですね。この人の体の特徴は、背筋力が強いことだと思います。だからアトミック・ドロップで相手を持ち上げる高さが半端じゃない。ブッチャーやキラー・トーア・カマタのような巨漢レスラーもアトミック・ドロップで高々と持ち上げる。しかし、この技をくうと痛いなんてもんじゃないですぜ。尾てい骨から脳天に痛みが突き抜けますから。


●第三位…ハーリー・レイスのブレンバスター  


言わずと知れた(プロレスファンだけね)、当時世界最高峰のNWA世界ヘビー級チャンピオンに長く君臨し続けた男。老けたモンチッチみたいな顔をしていて、本人もそれを気にしているのか、ハンサム・ハーリー・レイスなんて言ってた。腹も出てるし、意外と足が細くてかっこいい体じゃない。背もそれほど高くないし…。それでもトップを保ちえたのは、ディフェンスの素晴らしさだと思う。技を食らったときの分解写真をよく見ると、受身の取り方が素晴らしい。攻められていても、ダメージは最小限に抑えられたんだろうなぁ。それにすごいのはスタミナ。相手に攻めるだけ攻めさせ、体力を奪っておいてから、ブレンバスターですよ。この人のブレンバスターの滞空時間の長さと停止状態の美しさは芸術品ですね。


●第二位…ビル・ロビンソンのワンハンド・バックブリーカー  


英国出身のベビーフェイスでテクニシャン。国際プロレスで活躍していた頃の人気はすごかったのを子供ながらに覚えています。この人の技の代名詞は、人間風車、ダブルアームスープレックスでしょうが、ここではあえて、ワンハンド・バックブリーカーを上げさせていただきます。実は私、この技に惚れ込んでいるのです。同じバックブリーカーでありながら、シュミット式やアルゼンチン、カナディアンと違い、さほど力を必要としない。それで破壊力は抜群。てこの応用なのかな。手を交差させ、相手のウエストを挟み込んで持ち上げるとき、さほど力を必要としないんです。そしてそのまま、体を自分の膝の上に落とす。非常に省エネで合理的。さすが、ロビンソンは「蛇の穴」出身のプロレスラーです。自分のことで恐縮ですが、学生時代、体重100キロの相手をこの技にかけてから、最後、スモール・パッケージホールドで仕留めたことがあります。


●第一位…ニック・ボックウィンクルのボディスラム  


また、いつもマニアックなのを一位に持ってくると思われそうですが、確かにそう。ボディスラムですから。ニックは、元AWAの世界王者。オックスフォードを出た英国貴族みたいに知的でゴージャスな風貌なのですが、実は親父もレスラーで物心ついたころからプロレスをしていたという叩き上げ。デビュー戦が、ルー・テーズなんだって。私が一番ひいきにしているブロレスラーかもしれませんね。だけど、チャンピオン当時は、悪党王者といわれ、評価は分かれていました。タイトルマッチルールを逆手にとって、両者リングアウトやレフリーへの反則行為で、タイトル防衛していましたから。だけど、実力は相当あるんじゃないでしようか。この人は試合の中であまり際立って技をつかわないのですが、やろうと思えば何でもできる。試合を見ながら、えっ?、こんな技もホントは使えるんだと何度も思いましたよ。だからこの人だけは、得意技のイメージがわかない。やろうと思えば何でもできるけど、あえてやらない、ってところに奥深さを感じましたな。 


ところで、ボディスラム。なんとこの人、あのアンドレ・ザ・ジャイアントをボディスラムで投げているのですよ。身長2m23cm、体重230kgのアンドレを、ね。ニックの体重が、110kgちょっとだから2倍以上。猪木も投げたことあるけど、あれは空気投げみたいだった。  


何をやるかわからないという意外な技を持つニックが、一位でした。それにしても、プロレスの興味のない方、失礼しました。

若手が営業で、ベテランに勝てる理由2

今日は土曜日かぁ。休みの人も多いというのに、ビジネスをテーマにしたブログを書くのも無粋かもしれない。しかし、昨日、次回は「若手が営業で、ベテランに勝てる理由」の続きをやりますって書いてしまったし…。  


やはり有言実行を貫かねば、とカッコいいことを書きながら、常に脇にそれて言いたいことが後回しになってしまう私のブログ。お付き合いしていただける方、どうもありがとうございます。  


さて今日は、新人営業マンのメリットを活かした具体的営業法についてでした。  


必要最低限の自社の商品、サービスについての知識が必要なのはもちろんですが、新人営業マンにとって一番大切なのは訪問件数です。  

ベテラン営業マンに勝つ新人営業マンは珍しくありません。その理由のほとんどは訪問件数がずば抜けて多いことです。彼らは新人として張り切っていますから、体力の続く限り指定された訪問先をまわります。仕事にマンネリを感じ始めたベテラン営業マンが喫茶店で休んでいる間もひたすらまわり続け、知識・経験が乏しい中でも成果を上げることができるのです。  


この点を明確にする営業成果についての有名な公式があります。   


(営業成果)=(営業技術)×(訪問件数) 

 つまり営業の成果は、営業技術というスマートさと訪問件数という泥臭い努力の相乗効果が生み出すものです。 


当然新人営業マンは、営業技術が未熟ですから、とにかく訪問件数で勝負するしかありません。  


新人営業マンは、よにかく、人より訪問先を増やすとことです。新人営業マンがまじめに指定された訪問先を数多くまわっていれば、成果は少しずつ上がっていきます。(もちろんただまわっているだけではだめで、まわり方の秘訣もあるのですが)成果が上がればそれが自信となり、徐々に営業技術も蓄えられて戦力化していくのです。 


 さて、新人営業マンにとって一番大事なのは、訪問件数である、と書きました。では取引先や見込先、飛び込み先でもかまいませんが、訪問先で新人営業マンはいったい何を話せばいいのでしょうか。


 新人営業マンは商品知識や業界知識もあまりなく、むしろお客さんの方が詳しいぐらいですから、当然低く見られます。あなた大丈夫?と馬鹿にされるかもしれません。こればっかりはどんなに背伸びしてもどうしようもないことです。だったらそれを逆手にとって、若くて未熟なことを武器にしたらどうでしょうか。 


  新人営業マンにとって、訪問先のほとんどの人が自分より年上です。だったら訪問先の人たちを先生と考え、何でも謙虚に聞くようにしたらいかがでしょう。若い人に物を教えるということは、年上の人は皆好きです。毎年2月、3月になると新入社員が入ってくるのを待ち望んでいる中年社員は多いんですよ。


  ここでまた、お約束の多湖輝氏の心理学の実践書シリーズには次のような記述があります。


 ●人は、『教訓本能』として、誰でも教えを乞う存在を常に待ち望んでいる。

 教訓とは、教え諭すこと。人は誰でも、他人を教え諭したいという本能を持っているそうです。お酒飲んで説教している人をよく見かけますが、あれもお酒を飲んで本能剥き出しになった状態なんですね。


 『教訓本能』は、相手に優越感を味わえる機会のひとつで、逆にそれを満足させてくれる相手には非常に親しみを感じるそうです。ということは、新人営業マンは自然に、訪問先担当者の『教訓本能』を満足させてあげられるわけです。これをうまく利用しない手はない。


 たとえば『教えてもらい魔』になるというのはどうでしょう。

「新人でよくわからないので、この業界のことについて教えてください」

「当社の商品について批評をお聞かせください」  

と若い人から言われれば、仕方ない、教えてやろうという気持ちになる人は多いと思います。こういうことが続けばやがて可愛がられ、新人営業マンのファンが増えるはずです。


 大事なのは、しっかり訪問先の話を聞くこと、そして感謝の気持ちを持つこと、依頼されたことにはすぐ応えることですよ。

  新人営業マンさん、頑張ってください!!!

若手が営業で、ベテランに勝てる理由

昨日は、学生時代の面接試験のことを書きましたから、今日は会社に入ってからのことを書いてみたいと思います。  


会社の仕事というものは、経験豊富なベテラン社員のほうが入社一年目、二年目の新人社員よりできます。人間は経験を積みながら成長するものだから当たり前なんですが…。  


しかしただひとつだけ、新人がベテランに勝つ可能性のある分野があると思うのですよ。それは、新規顧客開拓。それも個人やワンマン経営者の多い中小企業の開拓に関してだけは、新人社員の力は侮れません。むしろ壷にはまった営業をすれば、ベテラン営業マンをはるかに上回る成績を残すことも可能じゃないでしょうか。  


たとえば、今四十代の私と二十代だった頃の私が、一定のテリトリーと制限時間を決めて、どれだけ顧客開拓ができるか競争した場合、今の私が勝てるかどうか微妙なところです。もちろん今のほうが経験やマーケティングの知識は豊富でインサイドワークにも長けています。でも正直、勝つ自信がない。


 営業に必要な体力はそれほど落ちていません。瞬発力は落ちても、持久力は日ごろ鍛えていればそれほど落ちない。では、何なのでしょうか。  


新人営業マンが、ベテランの営業マンに勝てる理由を以下に箇条書きにしてみました。


①悪い癖や我流にとらわれていない  

ベテラン営業マンは過去の自分の成功の経験にとらわれ、いつまでもそのワンパターンを繰り返しがちです。それに対して新人は、先入観、固定観念にとらわれていません。時代はどんどん変革しつつあり、今の時代に会った営業方法を試行錯誤しながら切り開いていく柔軟性があるていっていいでしょう。


 ②経験のある営業マンは、顧客を経験で選別する傾向がある  

たとえば、ある販売会社でかつてトラブルがあって社長の怒りを買い、長い間訪問禁止にされていた会社がありました。その会社を、過去の経緯を何も知らない新人営業マンが訪問し、商品を売ったそうです。先輩営業マンが驚いて新人営業マンに聞いてみると、トラブル後その会社の社長は、大人気なく訪問禁止にしたことをずっと悔やみ、今度訪問してきたら商品を買ってやろうと待っていたということでした。新人営業マンが訪問しなければ永久に取引は復活しなかったかもしれないのです。「断った客ほど狙い目」とよく言われるのは、ひどい断り方をした客ほど心に負い目ができるからです。


③柔軟な頭脳や豊かな発想力がある

新人営業マンは、もちろん若い人が多いわけですから、今後購買層の中心となる若い世代と同じ視点からものをながめることができます。企業にとって一番知りたいと思っている将来の自社の商品動向をつかむ感性に優れているといっていいでしょう。東京の渋谷にある女子高生の声をモニターしている会社が急成長しているそうです。女子高生の新しい時代感覚が重要ということで、大企業のマーケティング担当者が情報を購入していると聞きました。会社に若い柔軟な発想をどんどん導入している会社は大きく発展しています。  


④新人の特権はチャレンジ精神

新人に知識・経験がないのは当たり前。とにかくやってみる。突っ走りながら考えるというバイタリティー。現在の一流大企業が中小零細企業だったときも積極的にさまざまな可能性にチャレンジしていきました。結果、失敗しても積極性から生まれたミスは大きな財産になります。そのような財産の積み重ねが、ソニーや松下のような大企業を生んだのです。  

  孔子の教えに「過ちて改めざる。これを過ちという」という言葉があります。失敗をしない、過ちを犯さない人間はこの世にいません。問題は失敗、過ちにどう対処するかです。そのためにはまず素直に過ち、失敗を認めること。それから二度と過ちを繰り返さないためには、何をどう改めたら良いのかを考えることです。新人や素人にはそれらが抵抗なくできるメリットがあります。

 

う~ん。恐るべし、若手新人社員。  


次回はこれらを活かした具体的営業法について書こうと思います。私も初心に帰って頑張ろう、っと。

私の仕事に役立ったビジネス書10 (面接試験を突破するには2)

  昨日のブログは、私の就職活動の経験でしたね。会社訪問で連戦連敗中の日曜日、友人たちと代々木公園に遊びに行き、帰りの電車の中で面接試験の失敗の理由に気づくというところで終わってしまいました。まだお読みでない方は、このひとつ前のブログをお読みください。


 今日はこの続きです。電車の中で考えたのは、私と同じく面接試験に失敗し続けている友人の表情でした。いつもははつらつと自信にあふれているのに、今日はなぜか元気がない。顔色が悪く、目の下にクマができ、暗いのです。失敗し続けているから当然なのでしょうが…。


 この元気がないというのは、彼がいつもは明るくはつらつとしている顔を知っているから元気がないと感じるのであって、知らない人が彼を見たら、ネクラなおやじ顔の大学生と思うでしょう。あぁぁぁぁ、あんな顔して面接へ行ったら落ちるよなぁ、とつり革につかまりながら苦笑しました。自分は、あんなことないばず…???


 夜になっていたので、電車の窓ガラスに自分の顔が映っています。それを見て驚きました。


 やっぱり、暗い。こ、これは、以前、写真集で見た太宰治の自殺する前の顔じゃ。


 もちろん当時の私も、第一印象が大切だということは知っていました。面接試験で聞かれたことにはハキハキ答えているし、服装も典型的なリクルートスタイル。いすの座り方や目線などにも気を配っています。言葉遣いも完璧。


 だけど無表情。これって、その後私も面接官の経験があるから言えるのですが、面接官からするとすごい不気味なんですよ。何考えてるかわからない。能面のような顔が、いきなり鬼に変わって飛びかかってきそうな恐怖感もある。しかももっと悪いのは、その無表情で、ぺらぺらよくしゃべること。


 無表情でも、あ、彼は緊張しているんだなと面接官がわかれば、それなりに情状酌量の余地はあるかもしれません。しかし、ぺらぺらしゃべりまくられると、これが彼の地なんだろうと思われる。やっぱり傍から見て、生意気に見えますよね。


 お前は、田原総一郎か!!!

 と、言いたくなる。あれだけ功なり名を遂げた人が言う分には理解されても、大学生が同じことをやったら反発を買います。とくに協調性を採用基準にしている会社だったら一発でアウト。誤解があるといけないので書きますが、無表情でやったらいけないというだけで、表情豊かに笑顔でしゃべりまくるならプラスになると思いますよ。


 今から考えると、私の失敗は、無表情で面接の部屋に入っていったことですね。当然、入ってくる私を面接官は見ています。その第一印象で、その学生を採用するかどうかかなりの部分左右されると思います。

 ここで、お約束の多湖輝氏の心理学の実践書シリーズには次のような記述があります。


●知り合った瞬間に持つ印象が、この先近づきたいか距離を置きたいかを決する。とくに相手の受ける第一印象から判断するのに要する時間は、長くても10秒間。


 だから最初の十秒間こそ笑顔で好印象を与えるのが勝負なのです。面接の冒頭で、笑顔ではきはきと好印象を与えられれば、そのあとの面接でもそのときの印象が持続します。


 その点で、私の二つ目の失敗は、あまりにも堅苦しく若さの感じられないネクタイをしていったことです。デパートで買ったので値段は高かったのですが、少し黒みかがった無地のえんじ。デパートの店員さんも、あまりいい顔はしていませんでしたが、金融機関を受けるのだからととにかく無難すぎる選択基準で選んだのです。


 二十うん年後、そのネクタイをたんすから出して見たのですが、これは中年というよりご高齢の方がすると似合いそうなネクタイです。これでは若さがないと思われても仕方ない。でも当時の若かった自分にはそれがわからなかった。


 代々木公園へ友人と遊びに行った次の日の会社訪問で、180度方針を改めました。スーツは紺色のリクルートタイプでしたが、ネクタイは少し赤みがかった派手目の柄。そして何より最初が肝心と、明るく元気な笑顔で面接試験場へ入っていきました。


 結果は、今までの不振が嘘のように内定が続出し、もう就職活動が終盤戦にかかっていたにもかかわらず、最終の会社説明会で地方銀行から内定をもらうことができました。あとで聞いたのですが、最終日だったので受験者約80名中、内定をもらったのは2人だけだったとか。


 面接といっても、当然評価するのは人間です。ほんのちょっとポイントを変えるだけで、こんなに結果が違ってきてしまうんですね。


 ところで後日談。私が会社訪問で落ちた銀行や会社は、皆、その後のバブルの影響で倒産したり吸収合併されてしまいました。当時の人気企業ランクでは上位の企業ばかりでした。そこの会社に入っていれば、当然、仕事以外の別な面で苦労を味わうことになったでしょう。


 今とどっちがよかったかわかりませんが、「塞翁が馬」的なことはあるんじゃないでしょうか。

私の仕事に役立ったビジネス書9 (面接試験を突破するには)

今の時期、オフィス街を歩いていたり、電車に乗ったりしていると、よくリクルートスーツを着た会社訪問の学生さんの姿を見かけます。今は春が、会社訪問の時期なのですね。


 私が会社訪問をした二十うん年前は、会社訪問の解禁日が十月一日と決められていました。いまより短期決戦でしたね。だから十月の早い時期に大手企業は内定が出て、ほとんど勝負が決定してしまう。十一月や十二月までリクルートスーツを着て、就職活動をしているのは悲惨と言われました。  


私も就職活動に関しては、言葉にできないほど苦労した経験があります。なんというか、就職活動の一ヶ月で、人生観が変わるほどの経験を積んだといっていいかもしれません。採用担当者の本音と建前の使い分け。ライバル企業を訪問させないようにしておいて、最後の最後で落とす。採用面接で全人格を否定する、など。  


それにもまして、最初のうち、面接をうける会社にすべて落ちてしまったのです。私は銀行業界が第一志望でした。大学の成績はわりとよかったですし、業界の研究も一通りしていました。志望動機も、きちんと説明できました。それでも次から次に会社の面接に落ちる。  


仕方なく、他の業界もまわりました。それでも落ちる。まぁ、大手企業ばかりでしたが、わりとまわりの人たちから前評判が高く、きっと一流企業からすんなり内定をもらうだろうと期待されていた私はかなりあせりました。  


どうして、自分ばっかり落ちるんだよう!!! 

 別に私だけ不採用になっていたわけじゃないんですけどね。  


それから二十うん年後、自分も採用面接の担当者の経験をし、もし当時の私を、今の自分が面接していたら、やっぱり落としただろうなぁ~と思ってしまうのです。でも落ち続けていた当時の私にはぜんぜん気がつかない。志望動機がいけなかったのだろうか。業界研究がまだまだ足りないのだろうか。どんどん自分のやってきたことに対して疑心暗鬼になってくる。理由は、もっと基本的なことだったんですけどねぇ。あまりにも単純なことなので、人生経験が少なかった私にはわからなかったのかもしれません。  


しかし、おかげさまで、当時ずっと落ち続けていた私は、あるちょっとしたきっかけでヒントをもらい立ち直ることができました。  就職活動中の日曜日、落ち続けていた私は、暗く、自宅の布団にくるまって悶々と過ごしていました。そこへ大学時代の友人が電話をかけてきたのです。

 「内定もらった?」と聞くから、「まだ。全然駄目」とふてくされて答えました。電話をかけてきた本人は親のコネで大手企業から早々と内定をもらっているから、元気いっぱい。遊びに行こうと誘います。「そんな気にならない」と断ろうと思ったのですが、自分と同じようにまだ内定のもらっていない友人も来るからと言われ、とりあえず行くことにしました。  


行ったのは、代々木公園です。電話をかけてきた彼と彼女、そして就職が決まらないあわれな学生が二人。合計4人でフリスビーをして遊びました。こんな単純なことですが、楽しくてすごい気分転換になりました。みんなでゲラゲラ笑いながら話し、食事をしてその日は帰りました。


 帰る電車の中で、ふと気づいたのは、今までの就職活動の失敗の理由。そのときは疑心暗鬼でしたが、次の日から再開した就職活動で実行に移すと、前の週とは様変わりして連戦連勝に転じたのです。ほんのちょっと心構えを変えただけなのに。


 ちょっと今日は長くなったので、この続きは明日書きます。ただあまり大したことじゃありませんので、期待しないでくださいね。今の学生さんは、「面接の達人」などで理論武装しているから、こんな基本的なことはもう理解しているかもしれません。  


私が面接試験の担当者だったころ、逆に、うまく面接をすり抜け採用した学生がいて、あとでしまったと後悔したことがありましたので…。

私の仕事に役立ったビジネス書8 (お客さんと仲良くなるには3)

今日は、私の仕事に役立ったビジネス書シリーズの8回目。昔、必死になって読み、自分の仕事に役立てるためにメモしたバインダーノートを見ながら毎日書いています。  


しかし、まだバインダーノートの3ページ分もいっていないのは、だらだら書いているからか、はたまた、それだけ濃い人生を送ってきた証なのか。  


きっと前者だろう。  


それはともかく、バインダーノートには、格言みたいな言葉の羅列があるばかり。しかし、一行一行目で追っていくと、その行間に似たような経験のエピソードが思い浮かびます。  


これだけ経験を積んでも、性格に重厚さが現れないのはどうしてだろう。今度、夏目漱石の「草枕」の冒頭のように、山道を登りながら考えてみることにします。  


さて、今日はお客さんと仲良くなる方法の3回目です。 この点につき、またまた、多湖輝氏の心理学の実践書シリーズには次のような記述があります。


●人は接触時間の長さより、接触回数の多さによって、その対象(人)に慣れや親しみを感じるようになる。


 本の中には、次のような面白い具体例が示されています。  


ここに一人の女性がいて、彼女と親しくなるために接触できる時間が、トータル1時間だとすると、その1時間をどのように分配したらいいか。次のAとB、ふたつのケースについてどちらが有利か考察しなさい。(この場合、本には書いてありませんでしたが、接触の中身はAとB、どちらも同じとします。絶対!!! こうすりゃいいんじゃ~、ひひひ、と穿った見方をする人がいると思いますので、一応念のため、申しておきます)


A → 1時間を4回に分け、15分ずつ分散して会う。

B → 1時間をひとまとめにして集中して会う。  


答えは、Aの分散法のほうが、女性と親しくなる成功率が高いのだそうです。理由はちょっと難しくなるので、ここでは述べませんが、これもまた実験で証明されているそうです。  


本の中には、100円で女性を口説く法なんてのも紹介されています。なんでも、1日1回、10円ずつ電話をかけ(当時は、公衆電話でした)、これを10回繰り返せば、女性を口説けるとか。  


多湖輝氏の心理学の実践書シリーズは、ビジネスには盛んに利用させていただきましたが、残念ながらこれはやったことはありません。  


それはともかく、この心理原則もまた、ビジネスで応用できそうですね。便利屋さんは、これを次のように仕事の中で利用しました。  


親しくなりたいお客さんがいたら、なるべく接触回数を増やすこと。  

たとえば、今まで1ヶ月に1回、集金なり、営業なりで訪問するお客さんがいたら、その1回の訪問時間を減らしてもいいから、1ヶ月に複数回足を運ぶことです。先日お話した、「ちょっと近くまでまいりましたから、ご機嫌伺いに参上しました」でもいいんじゃないでしょうか。


 用もないのに足を運んだら、お客さんが迷惑だろうと思ったら、用を作ればいいんです。お客さんにとって、興味ある情報、たとえば、業界情報やお客さんの仕事と関連のある新聞の切り抜き、旅行へ行ったときのお土産でもいい。そういったものを渡したあと、「ちょっと今日は忙しいので失礼します」と言ってすぐ帰れば、お客さんの負担もそれほど増えないでしょう。


 そういったちょっとした積み重ねが、お客さんと親しくなるポイントだと思いますよ。個人的な経験でも、1ヶ月に1回、1時間会ったお客さんよりも、1ヶ月に3回、15分ずつ分けて訪問したお客さんのほうが親しくなれたような気がします。  


私は、この心理原則をもうちょっと別な形で利用させてもらいました。記憶術として、利用したのです。  資格試験の勉強なんかするとき、よく土日だけ集中的に勉強して、平日はまったくしないっていう人がいますよね。実はこれは効率が悪い。  


記憶する場合、一番効果的な時間は寝る前だっていいます。だから、若い頃は、寝る前の30分間と朝起きたときの20分間を勉強時間にあてました。するとすごく物覚えがよくなる。絶対、土日だけ勉強する集中学習法より、効率がいいです。もちろん、平日、土日、全部勉強すればもっと効果的なのですが…。  


それにしても、覚えるだけじゃなく、覚えたことの意味をよく理解しておけばよかったと振り返る今日この頃です。