昨日は土曜日だったのですが、久しぶりに仕事で赤坂へ行き、昼食はTBSのそばの中華料理店に入りました。
私だって、いつもいつもキムチ牛めしばっかし食べているわけじゃありませんよ。中華料理を食べることだってあるし、ごくたまにフランス料理だって食べることがある。先週の土曜日なんか、横浜のホテルで、豪華バイキング料理を食べてしまいました。もちろん自腹ではなく、ごちそうされたのであまり自慢できませんけど。ごちそうしてくださった医療法人の方々に感謝、感謝です。このご恩は一生忘れません。
で、TBSのそばの中華料理店。ウェイトレスが中国の若い女性で、すごく気を使って接客しているのがわかる。やっぱり、故国で、日本人排斥のデモが行われているので、肩身が狭いのかもしれませんね。コップの水がちょっとでも少なくなると、すぐ注いでくれる。
やきそばのセットを頼んだのですが、なかなか量も多く、チャーハンやスープ、デザートなどもついていておいしかったです。厨房の中も皆、中国の人たちが料理を作っているみたいです。これで、800円?。このセットで800円なら安いなぁ~と思い、レジでお金を払おうとすると、なんと580円と言うじゃありませんか。メニューには確かに800円とありましたよ。えっ?と思って、千円札をウェイトレスに渡すと、ニコニコ笑いながら、420円おつりをくれました。
ここで正直に会計が間違ってませんか?と言おうと思ったのですが、あまりに自信たっぷりに「ありがとうございました」と舌足らずの日本語で言われたので、そのまま外へ出てしまいました。そのときとっさにうかんだのが、金の斧と鉄の斧の童話。やっぱり正直な猟師(でしたっけ?)が最後は二つの斧をもらって得をするんでしたよね。
むこうが間違ったのかなぁ。いや、今回の事件の謝罪の意味もあって、値引きしてくれたのだろうか。そんなわけないよな。メニューの値段が間違っていたのかな。などと思いながら、テクテクと地下鉄の駅まで歩いて帰って来ました。結局理由はわからずじまい。
ともかく、日本にいる中国の人たちが気を使っているというのはよくわかりました。今回の中国側の暴動で、日本側が中華料理のボイコットを進めないよう祈るばかりです。
さて、ここからが今日の本題。かたいブログを二回続けている間も、昼食は相変わらず松屋へ出かけて行きました。
先週の木曜日。さすがにキムチ牛めしを食べるのがあきてきたなぁと思って、店のウインドウをのぞくと、そこに「新メニュー、さいころステーキ定食、新発売」と貼ってあるではないですか。
これはタイムリー! 今日は薄い肉じゃなく、厚い肉じゃ~、と喜んで、さっそくそれを注文しました。
いつもは落ち着いて注文を受ける店員が、今日はなぜかあたふたしている。食券をチラッと見て、「すいません。少しお時間いただけますか」と言われました。私と同じ考えのお客が一斉に、さいころステーキ定食を頼んだので、パニクってるみたいです。厨房で、ひぃぃぃぃ~六人目。と悲鳴をあげている声が聞こえてきます。
でもそこは、くさっても松屋。10分と待たないうちにさいころステーキ定食が、今か今かと待っているお客のところへ運ばれてきました。
私のハス向かいに座っていたサラリーマンが店員に、「これは何をつけて食べるのですか?」と聞いています。このトウシローめ!肉には焼肉のたれにきまっとるじゃないかと私は目の前の焼肉のたれを手に取ると、コーヒーについるミルクカップのような小さな器にそれを注ぎました。
さぁ、久しぶりのステーキを食うぞ、とそのさいころ肉を口に入れました。
かってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ~。
せっかくの肉なのに、焼きすぎてカチカチになっています。はじめてさいころステーキを焼いたらしく焼き加減がわかってなかったみたい。それでも、怒るまい。580円でステーキが食べられるのじゃ、と自らを納得させ、肉をたれにヒタヒタニつけてやわらかくして食べていました。かたいブログを作ったから肉がかたくなっちゃったのかなぁなどとわけのわからないことを考えつつ…。
そのときです。カウンターの上を焼肉のたれが一本の大河となって流れてゆくのが目に入りました。となりを見て、ギョッ!
ジャンパーをだらしなく着たおやじが、焼肉のたれをこぼれんばかりに入れた器を、直接カウンターの上に置き、その中に肉を大量に入れようとしているじゃありませんか。当然、たれは溢れ、カウンターの上に流れ出していきます。おやじは器しか見えていないようで、またその中に焼肉のたれを注ぎ込もうとしています。
信じられない光景を見て、一瞬頭が真っ白になりました。そのおやじの前のカウンターは、直径30センチの焼肉のたれの海ができています。
さすがに温厚な私も腹がたってきて、となりのおやじを見ました。そのときはじめて、自分の不始末に気づいたのか、おやじはパニックをおこして、皿に残っていた肉と野菜を直接カウンターの上に広がるたれの海にひたして食べはじめたのです。
ワッ、きったねぇぇぇぇぇぇ~
店員たちは、リアクションの仕様もなく凍りついていました。私も、彼と知り合いだと思われれば、松屋から出入り禁止になるかもしれません。なるべくそ知らぬ風を装い、災いが自分に及ぶのを防ぎました。
そのおやじは、カウンターの上の肉と野菜を平らげると、そそくさと逃げるようにそこから立ち去って行きました。ここで、そのあとのカウンターの状況がどんなものであったか、詳細を述べるのは割愛させていただきます。