会議で発言しなくても、積極的と思われる法
今まで、長々と引っ張ってきました「会議で、印象よく自己主張できる法」。ついに抵抗むなしく、最終回をむかえることになりました。
明日からはまた、ビジネスお役立ち情報の新シリーズをお送りさせていただきたいと思います。
今日は、会議シリーズの最終回ということで、「会議で発言しなくても、積極的と思われる法」を中心に、アトランダムに書いていきます。
それでは、途中から数えるのが面倒くさくなったので、覚えていない会議で好印象を与える自己表現術のその?、から行きましょう。
●会議室の椅子に腰掛けたとき、背筋をビンと伸ばした姿勢が、しっかり者のイメージを作る。
多胡輝氏の「好印象を与える自己表現術」によると、背中を丸めた姿勢をとる人は、内省的、防衛的な傾向が強いそうです。つまり、人嫌いなタイプと見られるんですね。
やはりビジネスマン、ビジネスウーマンともに、そういうふうに見られるというのは、仕事をしていく上において損なのは間違いありません。
確かに会議のとき、背筋を伸ばして発言している人のほうを向くのは、前向きだと取られます。司会者から、「○○さん、何か、発言したいことあるの?」と聞かれるかもしれませんから、しっかり自分の意見をまとめておくのは鉄則ですね。
あっ、そうか。そういうふうに、突然、意見を求められるから、皆、背中を丸くしてテーブルについているのかもしれない。消極的な見た目と、実際会議に消極的なのは、一致するわけなんですな。
次は、上記と関連する自己表現術です。
●椅子に深々と掛けるより、浅く座ったほうが積極的な姿勢を感じさせることができる。
これは、会社訪問の学生ならみんな経験があることがらではないでしょうか。面接のとき、面接官に向かって、椅子に深々と腰掛けるのは、なんとなく傲慢な印象を与える、…と、面接のノウハウ本に書いてあったのを覚えています。
確かに、椅子に浅く腰掛けると、すぐ立ち上がることができる。次の行動をとりやすいということで、積極的に感じさせるのでしょう。若さも感じられますね。
椅子の座り方だけで、会議で積極的なイメージを与えられるなら利用しない手はありません。
背を伸ばし、椅子に浅く腰掛ける。…とくれば次はこれでしょう。
●身を乗り出して聞くと、相手に強い関心を持っていることが伝えられる。
テレビの野球中継やサッカー中継でも、試合が白熱し、強い興味を持ってくると、人は自然に身を乗り出します。その姿勢を見ただけで、周りの人は、彼が強い関心を抱いているというのがわかるんです。
もし会議の場で、面白くない議題だからといって、身を引いて及び腰になっていると、それだけで仕事に消極的だと思われかねない。
嫌でも、興味がなくても、そういうふうに心の中で思っているのかと、相手に勘ぐられたくなければ、身を乗り出して聞くふりをすることも一法です。
さて、今まではどちらかというとネガティブな自己表現術でしたが、最後は、究極の積極性を表現する法を。ただし、これだけは発言が必要ですが…。
●会議やミーティングで発言するときは、立ち上がるだけでも話しに迫力を出すことができる。
皆が座っている会議で、立ち上がる。そんな慣習がない会議だとそれだけでも参加者の印象に残るでしょうね。ここぞというとき、どうしても通したい案件があるとき、立ち上がって熱弁を振るうのは効きそうな気がします。
ただ、この方法は皆がしらけてしまうと、ちょっとかっこ悪い。立ち上がって話すぐらいだから、話す中身もある程度、皆の注目を集めるものでなければならないでしょう。
それに自信があるなら、今だ! という感じで、熱弁をふるってくださいね。