会議で、自分の発言に信頼感を与える法 | ビジネス便利屋のここだけの話

会議で、自分の発言に信頼感を与える法

火曜日はいつも一日中外回り。ということで、今の時間にブログを書いてます。


 それにしても昨日みたいに大雨じゃなくてよかった。しかし今日のように蒸し暑いのもなんですな。日中、銀座の真ん中で、行き倒れの人を発見。気温はそれほど高くなくても、結構、体から水分は失われているのですね。こまめに水分補給とよく言われますから。


 ホント、体だけは大事にしてください。


 さて、いきなりですが、会議で好印象を与える自己表現術のその6から行きましょう。このブログが初めてのかたは、お手数ですが、前回、前々回とさかのぼってご覧いただければ幸いです。


●端数のある数字を使うと、話の信頼感を増す。

 会議の場では、たとえ使わなくても、資料を用意することで、信頼感を高めることができると言われます。  …というのは、人がある決定をするとき、いかにそれに対する情報を集めたか、そしてその情報の出所は確かか、ということが重要になるからです。


 端数まできちんと出た数字を求めるためには、いい加減な仕事では求められません。しっかり資料を集め、分析しなければならない。当然、その出所も、確かなところでなければならないでしょう。また、その端数まで求められた理由も明らかにしなければならない。


 それだけの手間隙をかけて情報を集めたのだから、その話を信用してよいだろうと言うことになるのです。  このあたりの心理は、チラシやパンフレットを作るときにも応用できます。宣伝用のチラシやパンフレットには、どうしても「私たちの町で、一番売れている!!」とか、「市内で一番安い! ○○屋の××商品」とか、いろいろ気合を入れた宣伝文句を書きたくなりますよね。


 売るほうにすごい気合が入っているのはわかるんだけど、意外と消費者は冷静。なぜかというと、こんな売り文句は、「こんにちは。今日は良いお天気ですね」みたいな挨拶言葉ぐらいにしか考えてないからです。


 中には、チラシを飾るロゴマークの一部だと思っているお客さんもいる。


「おぉぉぉぉぉぉぉぉ~。今日の『一番安い』っていう言葉のロゴ。なかなかいいデザインじゃん」なんて。


 最近の消費者様は、優秀ですからね。経験豊富だし、テレビで悪徳商法のニュースを見ているから、ちょっとやそっとの宣伝文句では振り向かない。


 こういう場合のチラシやパンフレットの対策としては、事実だけをストレートに伝えることに徹したほうがいい場合もあります。


 たとえば、ホントに市内で一番売れているなら、自分の店と他の店との売上げ比較の数字だけを載せる。また、ホントに市内で一番安いなら、その商品の価格と他店の値段比較をきっちりやる。もちろん、端数までしっかりと、ですね。


 真実の情報だけさらりと開示し、「お選びになる基準は、こちらでご提供させていただきます。あとはごゆっくり、比較ご検討ください」と、判断をお客様に委ねるのです。 


 宣伝文句のない厳格な数字だけ載せたチラシ、パンフレット。数字だけでは嘘をつきようがありません。小細工もできない。だからこそ、説得力が増すといっても良いんじゃないでしょうか。  だけど、それでも消費者様の全てを振り向かせることはできないんですよ。


「なんで、そんな安いの? 商品に問題があるんじゃないの?」


 …と、勘ぐる人が必ずいます。そういう風にうがった見方で物事を考えるのは、以前にお話したかもしれませんが、インテリに多い。インテリというのは、地域のキーマン、あるいは口コミの発信元になっているケースが多いですからね。絶対、無視することはできません。


 インテリを説得する方法は、以前ブログに書きましたが、もう一度ご紹介しましょう。


●教育程度の高い人間は、説得者の意図する方向だけの説得よりも、その意図に反する情報を含めた説得によって、より動かされる。

 たとえば、インテリが納得できる商品の安い理由をこちらが提供しなければならない。それでもインテリは、「そんなにうまい話が世の中にあるわけがない」とデメリットを必死で探そうとする。


 そこで、「実は、ちょっとこの商品はワケありなんですと、説得者の意図に反する情報を含めて説得する」。  こういう説得の仕方に、インテリは弱いんでしたね。


 あれっ? 最初は会議の話だったのに、どうしてここまで脱線してしまったんだろ。


 すいません。次回も会議で好印象を与える自己表現法は続きます。