会議で、印象よく意見が受け入れられる法
昨日は、せっかく私のブログをお読みいただいた方にご迷惑をおかけいたし、申し訳ございませんでした。お読みいただかず、今日はじめてお読みいただく方は、とても幸運な方ですので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
それでも、昨日の実験的行為により、文章や会話のセンテンスは短く、ということは立証されたように思います。(←全然、懲りてない)
落語の、「寿限無寿限無、五劫のすり切れ、海砂利水魚の水行末、運行末、風来末、食う寝る所~」(っと、あぶない、あぶない、また昨日の二の舞を踏むところだった)という名前をバカ正直に呼ぶ人たちは、皆、頭悪そうに描かれていますものね。
要点を端的に、短いセンテンスで表現できる人は、できる人、と見られるのは間違いないようです。 これと似たような、会議で気をつけたい点があります。
●「私に良い考えがあるのですが…」や「絶対、消費者に受ける新商品のアイデアを思いついたのですが…」など、会議のほかの参加者に期待を持たせる前置きは、逆効果になりやすい。
たとえ、本当に、良い考えや絶対に受けるアイデアであっても、こういう前置きを自信満々で言われると、あとでそれらを聞き、な~んだぁ~と言いたくなりませんか?
人は、鼻高々の自信家の意見を、たとえそれがどんなに素晴らしいものだったとしても、受け入れたくないんですね。それを無条件で受け入れると、あの野郎、ますます増長するだろう。ここらでひとつ、あいつの高い鼻をへし折って懲らしめてやろうと考えるんですな。
おごり高ぶって領民をいじめる悪代官に、黄門様が、「助さん、格さん、少し懲らしめてやりなさい」と言うような。
では、どうするか。その答えが、会議で好印象を与える自己表現術のその2。
●「あなたの話で思いついた」と、相手の話に関連させると、意見が受け入れられやすくなる。
たとえば、「私に良い考えがあるのですが…」などと、自分で一から十まですべて考えたと自慢して顰蹙を買うよりは、「実は、以前、○○課長からご指導いただいたことから、ふと思いついたのですが…」とやったほうが、意見が受け入れやすいということ。
そうですよね。上司の顔も立つし、上司の考えが反映された意見だと周りの人たちも思うでしょう。少し、自分の自意識を減らしてやるだけで、大きな効果が期待できます。
次に、「絶対、消費者に受ける新商品のアイデアを思いついたのですが…」なんていう自信過剰の権化みたいな例はどう改めるか。
●会議の発表のときの意見具申は、上の人間に教えを請う形ですると、生意気に聞こえない。
これが、会議で好印象を与える自己表現術のその3。
たとえば… 「新しい商品開発について、消費者の視点から、こんな新商品のアイデアを考えてみました。
しかし、開発過程でこんな疑問がわいたのですが、考え方の方向性を教えていただければ助かります」
と、改めてみたらいかがでしょう。「何だ、そんなこともわからないのか」と、ブツブツ言われながらも、案外目は笑っている、かもしれませんよ。