会議の方向を思い通りにする法 | ビジネス便利屋のここだけの話

会議の方向を思い通りにする法

 今日は、昨日の日曜日と比べて涼しくなると予報で言っていたのに、しっかり暑かった。明日はもっと暑いそうですよ。嫌だなぁ、明日は延々と外回りしなければならないのに…。

 これだけ暑いと、風邪ひいて熱があった頃が懐かしい。あのときは、この暑さのなか、寒い、寒いと、ガタガタ震えていたんですから。


  …、なんて嘘です。頭はガンガン痛いし、喉が真っ赤に腫れ上がり、食べ物を飲み込むにも、顔をしかめる始末。もう、あんな嫌な気分はこりごりですね。


 意外と今は、夏かぜが流行っているみたいですよ。私は、着るものはいつも流行遅れなのに、風邪をひくときだけはいつも最先端を行っています。私の風邪が治ってから、約一ヶ月してから、世間では風邪の流行のピークを迎える。このようなパターンがここ数年続いています。


 皆様、くれぐれも風邪にはお気をつけください。


 さて、今日はまた、「風邪を治す法」の前にとりかかっていたテーマに戻りたいと思います。題して、会議の方向を思い通りにする法。


 先日のブログでは、会議室の座る席によって、リーダー的立場になれる場所の具体例を書きました。


 ところで会議は、相手があってはじめて成立します。参加者には、それぞれ利害関係といったものがあるはずです。そこで、リーダーになる必要はなくても、自分の望む方向へ議論を持って行きたい場合もあるでしょう。


 そんなとき重要なのは、会議の方向性を左右するキーマン。


 キーマンと友好関係を保ちながら、会議を進めたいと思う場合もあるし、どうしても受け入れなれない議題だったら、キーマンと対立しなければならない場合もある。


 議題の方向性によって、相手と友好的な立場を取りやすい席、対立して議論しやすい席の取り方というのがあるんですよ。


 いわば、会議の目的によって、もっとも効果のある席の取り方。


  たとえば、会議室のテーブルが、もっとも一般的な長方形だったと仮定しましょう。


 会議の主導権を握りたいなら、長方形の長い辺の真ん中。そして窓などの光源を背にするとよいと、先日書きました。そして、いつも自分の意見に反論する相手がいたら、彼に目の前に座らせないために、協力者にそこに座ってもらうとも。


 会議のキーマンが、テーブルの長方形の長い辺の真ん中に座ったとして、もし自分が彼と協力して議題を進行したいなら、なるべく彼のとなりに座るとスムーズに行きます。そしてキーマンが発言したら、すぐそれに同調する。


 昨日も言ったように、発言直後の賛同意見は、反対者の発言する機会を奪うことになるからです。また、長方形のテーブルの短い辺の真ん中は、副議長的な席なので、そこに座ってサポートするのもいいですね。


 逆に、相手と対立的に議論したいなら、もちろん正面に座る。しかし、客観的な立場から見て、お互いがテーブルの真ん中で言い争ったのでは収拾がつかなくなる恐れがあります。だったらその二人は、テーブルを挟んだまま平行移動してもらい、テーブルの端に座ってもらう。そして、客観的な視点を持った人に真ん中に座ってもらうのです。


 中央の争いから地方の争いに転換する。すると中央から斡旋する余地ができます。争いがないのにこしたことはありませんが、大勢に影響ない場所でやりあうのも時には必要かもしれません。多少のガス抜きは必要でしょうから。


 また、相手と一番リラックスして話ができる位置は、テーブルの四隅にある角をはさんで座る席ですね。少人数の会議などでは、フランクに話しやすい席です。


 逆に、犬猿の仲の二人がいれば、隣同士に座らせてしまう。並んでしまうと、お互いの距離が接近して、人間は対立しにくくなるものと言われています。


 話は変わりますが、リーダーが好きに席を選べる場合、長方形のテーブルのどこに座ったかによって、その人の仕事に対する考え方がわかるそうです。


 たとえば、長方形の長い辺の真ん中に座るリーダーは、人の和重視タイプ。短い辺の真ん中に座るリーダーは、実務型の課題優先タイプです。


 そういえば、かつての私の上司は、短い辺の真ん中にいつも座わりました。確かにそれは言えました。人の和よりも、結果がすべてといった感じの人でしたから。


 こういう上司は、結果を出すのはもちろん大変でしょうが、人事考課が単純明快なので、あとくされがなくていい。人の和というのは、とても魅力的な言葉ですが、人事考課の判断材料にされたら、極めてあいまいな評価法になってしまいます。結局は上司の好き嫌いで、評価される、なんてことも。


 少し、話がそれました。


 企画会議など、新しい発想を生み出したり、いい解決策を考えるなど、創造力の発揮が必要な会議では、いかに和気あいあいとした雰囲気を作るかが重要です。


 この場合、服装をラフにすることも効果的ですが、小さめの部屋を使い、丸いテーブルを使うといいアイデアが出やすくなります。