私のスランプ克服法 2 | ビジネス便利屋のここだけの話

私のスランプ克服法 2

  昨日は、私のスランプ克服法としてふたつばかりご紹介しましたが、今日はその続きです。


 スランプには、さまざまな要因があると思うんですよ。自分自身の体調の問題もあれば、気の持ち方の問題もある。気の持ち方に関しては、外部要因が大きいのではないでしょうか。


 つまり、自分のまわりの人たちの問題。この辺がうまくいっていないと、仕事や家庭に大きな悪影響をもたらします。プロ野球でも、チームが優勝目指してひとつになっているチームは、実力以上の力を発揮するのではないでしょうか。それに対して、チームの雰囲気が悪いと、いくら一部の選手が個人レベルで頑張っても結果は見えてこない。


 それだけ、個人の能力発揮に、外部からの働きかけというのは大切なのですね。職場の人間関係の問題についても相当いろいろな本を読みました。そのあたりはいずれ述べたいと思いますが、今日は自分レベルの話です。


 職場の人間関係の悪化によって、深刻なスランプに陥った場合はどうするか。


 これは、昨日も触れた、「仕事に対する考え方を変えてみる」にも関連するかもしれませんが、職場の人間関係の悲劇の当事者と考えると、ますますドツボにはまり込みます。


 昨日の例を思い出してください。尿管結石の激痛で苦しんでいた人が、「人間、どこまで痛みに耐えられるか、ためしてみよう」と気持ちを切り換え自分を客観的に眺めてみた。すると、「本当にキツイときは、気絶する。痛いと感じるときは、それほどではない」ということに気づき、不思議と今までの激痛が、耐えられる痛みに変わったこと。


 私もかつて、職場の人間関係が悪化していろいろ悩み、仕事にスランプをきたした時期があります。そのとき、一歩下がって考えてみたのは、人はどういうシチュエーションで、人間関係が悪化するのかという疑問でした。それをひとつ解明してやろうと思ったのです。


 それで、例の多胡輝氏の心理学のノウハウ物を徹底的に読み漁ったのです。すると、今まで悩んでいたことが、サル山の騒動みたいなことに感じられ、す~っと気分が楽になっていきました。


 おそらく、自分と周りの人たちの関係を、心理学の一般法則に置き換え、自分を客観的に見られたからだと思います。だから、スランプ克服法として、次の点も加えさせていただきます。


●人間関係に悩んだときは、心理学のノウハウ物を片っ端から読む。

 それから以前、このブログで書いた、ストレス解消法ともつながりますが、自分の好きな音楽を聴いたり、汗ばむぐらいの運動をするのも驚くほど効果的です。人間というものは、気分転換がなければ生きてはいけない動物かもしれませんね。


 その意味でもお勧めなのが、次の方法。


●落ち込んだときは、自分より大きなものを見たほうがいい。

 大きいといっても、中途半端に大きいものではダメで、徹底的に大きいものがいいです。たとえば、どこまでも続く山並み、大海原。どんなに自分の悩みが大きくたって、宇宙レベルで考えれば、限りなく「無」ですよ。46億年の地球の歴史からしても、本人が悩んでいる時間は、限りなく「無」に近い。自分の悩みなんかちっぽけに見えるようななるべく大きい景色をみることもいいんじゃないでしょうか。


 最後に、営業に行き詰まったときのスランプ克服法をご紹介しましょう。以下は、世界的トップセールスマンのフランク・ベトガーが、スランプに陥ったとき、彼を立ち直らせた保険会社の社長の言葉です。そのまま引用させていただきましょうか。


●「販売の仕事は、煎じ詰めるとたったひとつの事柄である。それは、『できるだけたくさんの人に面会する』に尽きる。人並みの能力を持っている人だったら、毎日4~5人の人に会って、熱心に話を持ちかけてみるとよい。それだけのことできっと成功する」

 彼が言いたいことは、営業に行き詰まったら、初心にかえって数多く取引先をまわれ、ってことですね。営業のスランプは、あるきっかけで営業に自信が持てなくなり、この先断られることからくる恐怖感からくるのではないでしょうか。


 それでも何でもとにかくお客さんを数多く回る。そういうことを繰り返していれば、必ず色よい返事をしてくれるお客さんが現れるものです。ひとつうまくいけば、自信が回復できます。それさえ取り戻せば、スランプから自然と脱出できるものですよ。